■ 特上カバチ!! 7巻を購入された方の感想です

いつものいくえみさんらしい、一つの出来事を、それぞれの登場人物から見た視点で、描かれている漫画ですが、この「潔く柔く」は、それが長すぎる前置きのような感じで、話がひとつにつながるまでがちょっと散漫に思えます。ただ、いくえみさんの漫画は、私にとっていつもそうなのですが、読み返すと発見が多いんですよね。「あ。これは後からのこれを意味してたんだ。。」みたいな。なので、何度も読み返すことが多いです。このシリーズもそうなるのでしょう。完結までが長く思えます。

特上カバチも、カバチタレの時から愛読しております。

田沢湖へ向かう途中足止めを喰らった愛実と禄はラブホテルに一晩「避難」します。
一晩中帰らなかった禄を心配していた三千花の処女を奪い、
処女って 大事かな
と彼女に「甘えた」事を後悔する禄ですが、友人の「あいつ病院かよってた」という何気ない一言で禄が「三千花の処女を奪った事」と「愛実を抱く事」ではその「重み」が違ってくると私は思います。
少し生々しい話になってしまうのですが、私は男なので「女性が処女を奪われる事」の重みは当然本当の意味では理解できません。初めて自分が抱かれる相手にも因るだろうし、自分の処女を重く大切に思う女性もいるだろうしそれほど重要視しない人もいると思います。ただ、女性が処女を奪われる事と男が童貞を捨てる事とではその重みはやはり違うという事は理解しているつもりです。
犬のロクが死に、希実の導きで禄がロクを埋めた場所を愛実に教えられる前に知った事、「ばーちゃんのおやつ」で二人でロクの死を弔った事で禄の「償い」は済んだと思います。
ただ、私はそもそも禄には希実の死を「償う」必要は最初からなかったと思います。焼香するだけで本来充分なのですが、愛実が禄に「不必要な」プレッシャーをかけていたのだと思います。言い換えれば禄は愛実の、言い方は悪いのですが「被害者意識」に振り回され、それに決着を付けるため奮闘せざるをえなかったのでしょう。
「禄ちゃんは 禄ちゃんの道を行って」の言葉でようやく禄は過去から「解放」されたと言えますね。
三千花もまた最後(高校卒業時)に「梶間は『王子様』で…赤沢は『男』だった」と自分の想いに「結論」を出しています。
第5巻から1巻半に渡るACT6は「過去に決着を付ける」という意味でかなり完成度が高いです。
第6巻後半からACT7になります。
久々にカンナが出てきます。
カンナ あんた邪魔なのよ
↑この感情が、想像は出来ても実体験として男はあまりないんじゃないかと思います。
中西が「女の闘いかぁ? 男 絡むと女はコワイよね」と言ってますが、私自身、学生時代に一人の女性を巡って男友達と争った事は皆無なんですよ。
現在「クッキー」に連載されてるのが最終章のようです

ドラマも全部見ました。というかドラマがおもしろかったのでこのマンガ買いました。結果は、どちらもおもしろ〜い。買ってよかったです。



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